スタートアップ経営における、圧倒的な個の力(スーパーサイヤ人)の必要性:B Dash Report

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サッカーの本田圭佑氏がよく「個の力を高めなきゃいけない」と言っていますが、スタートアップにおいても同様だと実感しています。組織力では圧倒的な個には勝てない。堅い守備もメッシの前では無力。みたいな話。

この「個の力で打開する」話を書こうと前から思っていたのですが、B Dash CampのコマースのセッションでBASE鶴岡さんが印象的な発言をされていたので、そこから膨らまします。

Q:これから後発や大手の参入とかで、されたら嫌なことはありますか?(モデレーター)

A:(大手による参入よりも)メルカリの進太郎さんやグノシー木村さんのようなスーパーサイヤ人が競合になるのが、(僕のような一般人経営者からすると)一番いやですね(BASE鶴岡氏)

スクリーンショット 2014-07-19 19.06.32圧倒的な個=スーパーサイヤ人という表現は言い得て妙ですね。

サロンでもこんなコメントが。

社長変えたら成長するスタートアップだらけだと思いますよ!給与3,000万円プラスストックオプションとかの設定で社長探せばいいのにといつも思います。ゼロからイチしかできないのに、出来ると勘違いしている社長が多いのではないでしょうか

いくらそこそこ優秀な人を採用して組織を固めても、ナメック星人や地球人ばかりでは、ベジータのビッグバンアタック一発で吹き飛ぶんですよね。先日まで4日連続連載していた東洋経済オンライン「群雄割拠のニュースアプリ市場」で感じたのは、グノシーの躍進は木村さんというスーパーサイヤ人の存在がかなり大きいのではないかといこと。ストレートすぎる表現で申し訳ないですが、木村さんなきグノシーはVingowと同程度のサービスで終わっていたかもしれません。

スーパーサイヤ人1人の存在で、スタートアップ市場は十分ゲームメイクできてしまうのです。C2C市場かてフリルが先行していたのに、山田進太郎さんというスーパーサイヤ人が後発から登場し、今現在凄まじいダウンロード数になっています。

とはいえスーパーサイヤ人も最初からスーパーサイヤ人になれたわけではありません。国光さんのように、何度も倒産しそうになりながら仙豆を食べて復活し、スーパーサイヤ人になっていった経営者もいるでしょう。

木村さんと進太郎さんはシリアルアントレプレナーで既に10億円以上の時価総額で事業売却を経験済みという点が共通項です。この手のプレイヤーとしては、B Dash Campにも参加していて何やら米国で仕込んでいるらしいノボット小林さんや、そろそろロックアップが切れると思われるコミュニティファクトリー松本さんもスーパーサイヤ人の素質を持っているといえるでしょう。

スタートアップ業界におけるスーパーサイヤ人になる方法

スーパーサイヤ人の共通項を分析し、スーパーサイヤ人となる過程を考えてみましょう。

1:経営判断のPDCAを高速で回し、意思決定の量を積む
2:大胆な意思決定により、当たるか死ぬかという極端な経験を積む
3:経営レベルで比較的大きな成功体験を積む(上場、大きめの事業売却など)
4:「熟考」型ではなく「行動」型がスーパーサイヤ人へと進化しやすい

取材や投資検討を経て、多くのスタートアップ経営者と接してきましたが、スタートアップ=成長スピードが早い企業と仮定すると、大胆な意思決定で転けても転けても前へ前へと進んでいる方が、結果的に大きく成長している気がしますし、そうした経営者がスーパーサイヤ人に近づいていると思います。接しているとわかるのですが、この「大胆で早い意思決定」ができるスタートアップ経営者は一握りです。

とにかく行動する。失敗してもいいから。これは榊原さんあたりが身を持って「No Action, No Change!」と言って、イスラエルへ飛んでいきましたが、失敗を恐れずとにかく早くやる。言うは易しですが、その積み重ねだと思います。スタートアップというのは精神と時の部屋のようなもので、短期間で濃密な時間を過ごします。

どれだけ言われたことのオペレーションを回したかというのではなく、どれだけ自分の意思決定で物事を進めてきたか。その意思決定を元にPDCAを回す。学んで次に活かす。このサイクルをどれだけ高速で回すか。熟考型は賢そうに見えるんですが、不確実要素が多い中で熟考して手を止めていたのでは、負けると思う。日々の意思決定の量やスピードの積み重ねで差が出て、大きな結果に繋がる気がします。

本田による「個の力を高める」も、結局は「クラブチームで日々頑張る。欧州のトップクラブなどレベルの高いところに身を置いて頑張る」くらいしか解決策にならない。スーパーサイヤ人になるための近道はありませんが、スーパーサイヤ人の意思決定から「自分がこの会社の経営者ならその判断をしたかどうか」など日々シュミレーションするのも十分な糧になります。

スーパーサイヤ人の一角といえるじげんの平尾さんはソフトバンクアカデミアで孫正義氏と接する機会があり「身近で見ていれば、弱点がわかるようになる」とB Dash Campのセッションで、不適な笑みを浮かべて発言していました。

読者の経営者の皆さんから、スーパーサイヤ人な経営者は誰だと思うか?スーパーサイヤ人に近づくにはどうすればいいかなど、ご意見お待ちしております。

僕もどんな批判でも「栽培マンたちが何か言ってるぜ」くらいの余裕をかませる、スーパーサイヤ人なメディア人となれるよう、研鑽致します。PVは53万もないけど。

国光さんじゃないですが、目線を高くもつことは本当に重要だと思います。

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