ポパイのガールフレンド。特集

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ポパイのガールフレンド。特集。発売前からざわついてた。去年もやっていた特集らしいけど、去年は気づかなかった。

この号を昨日手に取り、今までのガールフレンドを振り返ってみた。血も涙もなさそうなお前にもガールフレンドとかいたんだなと言われそうだけど、実生活では血と涙しかない。

おっさんなのにグッときている人もいた。

スクリーンショット 2014-12-31 19.32.21思い返せば高校生の頃も大学生の頃も、ガールフレンドに心をときめかせ、振られ、ちくしょう。後悔させてやるぜとその度に一層の努力(なんの?)を誓ったものである。年々少しずつマシにはなっているはずだけど、彼女たちが振り向いてくれることはない。

努力の方向性が違うのか、そもそもどんな努力をしても振り向かれることはないのか。時に時間が解決することがあった。「なんで俺はこんな奴を振り向かせるために頑張っていたんだ。別に大して好きでもないじゃん」10年経って気づいたこともあった。それが大人になるということなのか。

僕たちにとっての「ガールフレンド」を定義しよう。ポパイは「恋人」「彼女」という表現ではなく「ガールフレンド。」を選んだ。そのワーディングが田端さんのようなおっさんも含めて刺さってしまったのである。

文字通り何の発展性もないただのガールフレンド
3回デートしたけどその後音信不通になったガールフレンド
好意に気づいてはいたがその気になれなかったガールフレンド
むしろ好意にすら気づいてもらえなかったガールフレンド
恋人へと発展する予感を秘めたガールフレンド
いけない関係だとわかっていながら深みにハマるガールフレンド

そう。ガールフレンドにはいろいろあるのだ。「ガールフレンド」が持つニュアンスは相当に幅広く、星の数ほどの当事者間にしかわからない距離感の関係がある。僕ら男子が想像するガールフレンドとは、上記の中から「文字通り何の発展性もないガールフレンド」以外のガールフレンドを指すと思われる。ただの友達ではない何かがある。恋人かもしれないけど、恋人ではないかもしれないけど、ただの友達ではない。

ガールフレンド。

僕らがガールフレンドをガールフレンドと捉えるゆえんはなんなのだろう。

きっと何かしら相手に対して友達以上の「いいな」という感情を持った。
だから勇気を出して誘ってみたし、誘い方やメールの文面を熟考する。
ちなみに僕はメールの文面を友達に熟考してもらい失敗したことがある。

誘う時に何の躊躇いもなく、断られても一ミリも傷つかない。
そんな相手であればそれは僕らの想像するガールフレンドではない。

僕らのガールフレンドに対するモチベーションのリトマス試験紙となるのが特に初期段階ではデート当日までに遠足のようなワクワク感があるか。逆にキャンセルされた時にどれくらい失望感があるか。その感情がその子に対する感情の大きさ(すなわち恋心の大きさ)である。だから実は僕の場合は会う前に自分の中での結果はほぼわかっている。会っているときより会えない時間の中に半分以上の答えがある。

そして事前準備をどれだけ頑張るか。食事に誘ったのであれば、どんなレストランがいいのか。どれだけ必死に考えるか。必死すぎて下見に行ったりするか。

なぜそんなに頑張るのか。

相手に喜んでほしい。喜ぶ笑顔が見たい。また会いたいと思ってほしい。僕らが無意識的に頑張るモチベーションはそこにあると思う。ガールフレンドがキャッキャと喜ぶ姿を見るのが僕らの幸せに繋がるのだ。

そのようにして関係が発展せずに序盤戦で終わっていくガールフレンドもいれば、発展していくガールフレンドもいる。

運良くガールフレンドと長続きしたとしよう。付き合いが長くなると新鮮味がなくなり、ついだらけてくる。めんどくさいなと思うこともあれば、些細なことで喧嘩もする。あんなに愛しかったガールフレンドも月日が長くなると憎たらしく思えることもある。

それでもなぜ僕らはそのガールフレンドと時間を過ごし続けるのか。

それは過去に感情を大きく揺さぶられたことを、比較的長い時間忘れられないからなのか。2人で過ごした時間が愛しいからなのか。どちらもあるけど、なんだかんだでお互いを必要とし続けているから一緒にいるのだろう。

だから僕らは僕らを魅了して一緒に時間を過ごしてくれたガールフレンドに感謝の気持ちを忘れてはいけない。いかなる結末を迎えても。

ポパイのガールフレンド。特集は「彼女を笑顔にする100のこと」が副題で雑誌特有の強引に100個埋めてみました感は否めないのだけれど、読んでいてたしかにこういうことあったわ。いや、それはないだろうと懐かしさが込み上げてくるモノで、いろいろと思い起こさせてくれるには十二分に良いテーマ設定でした。

僕たちの多くはガールフレンドという憎くもあり愛らしい存在によって成り立っている。ガールフレンドとの苦い思い出が仕事のモチベーションになっている人も少なくないだろう。ともすれば、より多くのそういった思い出がある人の方が人間的に成長するのかもしれない。

何はともあれガールフレンドには感謝しなくてはならない。

ありがとう。



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