というtogetterが人気を集めていたようであるが
この「(ry」のところは私も取り扱いたいテーマであったので
このご時勢で全方位的に刺される可能性は少なくないが
ペナルティエリア内を好む私としては、敢えて書いてみたい。
■ソーシャルメディアって何ですか?
今更指摘するまでもないが
ピンポイントで言うとtwitterとFacebookということになるだろう。
blogやHP製作はこれに含まれないはずだ。
■ソーシャルメディア「コンサルティング」の中身って何ですか?
主にはtwitterとFBを連動させた運営代行か
社員が自発的にソーシャルメディア上で営業できるように
「ソーシャルメディア教育 」をクライアントに施すことであろう。
あとはソーシャルメディア上のクライアントの戦略提案や
競合のソーシャルメディア活用法などの共有に落ち着く形であろう。
twitter上での見込み顧客との絡み方や
FBファンページの作成から運用代行や運用法の教授
などが具体的なサービス内容になるかと思われる。
■「(ry」に込められた思いは何か?
私が「(ry」に入れたい思いとしては
ソーシャルメディアコンサルタントって
(ry=それほどバリューないくせになんでそんなに高額なフィーを請求してる?
プライシングひどすぎでしょ?気違いじゃないですか?
という思いである。
一言で言えば「胡散臭い」なのですが
私は怒りすら覚えています。
各ファームを呼び出して見積もりを取った訳でもないですし
実際にそのフィーに見合ったvalueを出している方もいるかもしれません。
米国でのFBファンページの盛り上がってい企業が
ソーシャルメディアコンサルタントを使っていたのだとしたら
それ相応のバリューは出ているということでしょう。
だがしかし。
名前は出しませんが某社のページの料金体系を見ていると
何じゃこりゃ?この程度のサービス内容がこんな金額もするのか?
と純粋に思いました。
メインのクライアント層は大企業でしょう。
スタートアップが売上を伸ばす定石は
大企業との取引拡大であるということはわかります。
大企業をクライアントにするのは最初は大変ですが
一旦口説ければ、クライアント側の担当者が情報弱者であればあるほど
高い利益率が確保できるという構造にあると思います。
ネット系の広告代理店だって
「スペシャルメニュー 」という商品を作り
内容をブラックボックス化して粗利率を高めるということをよくやっています。
複雑な金融商品を売りつけるのと同様のスキームです。
提案者のリテラシーと出稿者のリテラシーの差で
アービトラージが成立する、というのはどこの世界も一緒だとは思います。
ただそれにしても
twitter代行やFBファンページ作成や運用それらの活用法の社員教育で
云百万というのはやりすぎであり
「サービス業としてのビジネス」というよりは「搾取」に近く
「やりすぎだ」と私は思うのです。
■皆さん、騙されないように気をつけましょう♪
ネット広告代理店の営業を経験し
現在はスタートアップ企業のブランドマネージャーである著者からすると
実際の受注状況は知りませんが
ソーシャルメディアコンサルティング界隈はバブルの予兆、
いやバブルの最中かもしれません。
情弱な大企業のブランドマネジャーやマーケティング担当者が
「最近、twiiterやFBが流行ってきて競合も何かやってるからうちも何かやらないとねえ」
的な横並び的な意識になっていて、大企業なので未消化予算もそれなりにある
という隙をついて高額な「御社用にカスタマイズしたスペシャルパッケージ」を売りにきて
価値に見合うかどうかもわからない価格で担当者が買ってしまう。
こういう状況が2011年の日本で頻繁に起きることが
TLやネットメディアを見ていて「空気的に」想像できます。
結局は「高額で買う」という意思決定してしまう担当者がアホなのですが
「情弱を搾取して生きていくソーシャルメディアコンサルタント」というのが許せませんし
今期売上が上がったとしても来期以降はガタ落ちになるのではないでしょうか。
本当に価格に見合ったバリューを出している方も
きっと日本にはいるのだろうと思いますが
ネット上(特にtwitter上)に蔓延する
「ソーシャルメディアコンサルタント」ライクな方々に辟易すると同時に
「皆さん、気をつけましょうね」と警鐘をならしておきたい。
私は純粋にstart upを応援するまでです。