けんすうさんが語る梅木雄平機関説

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先日のUmeki Salon総選挙2014でセンターに輝いた、最近KDDIへの売却で話題のけんすうさんとランチしてきました。KDDIに関するけんすうさんの記事はもうみんな飽きたことでしょう。そこでけんすうさんにUmeki SalonやThe Startupとは何かについてお伺いしてみました。

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まずは500人突破おめでとうございます。
日頃楽しませてもらっています。

いやいや、こちらこそありがとうございます。Umeki Salonは別名けんすうサロンとの説もあるほど、けんすうさんの絶妙なコメント力に支えられています。折角500人突破ですので、会員数推移をまとめてみました。

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サロンを見ていて、ニュートラルな立場の人じゃないと運営が難しいなと思いました。起業家でも投資家でも利害関係が発生してしまう。梅木さんはギリギリのポジショニングなので、成り立っているのではないかと思います。

けんすうさんの目から見ると、The StartupやUmeki Salonというのは何なのでしょうか。

(本誌がよくライバル視している)The Bridgeは良心の塊のようなメディア。The Startupはその真逆というか悪というか、でも誰かが言わなきゃいけないけど誰も言わないようなことを言えちゃうメディア。そういう立ち位置のメディアも必要だと思うんです。

それをいうことで、とある一企業にとってはマイナスになるようなこともあるかもしれません。一方で、ベンチャー全体に対していい結果になるものもある。業界全体を盛り上げ、よくしていきたい、という想いはThe Bridgeと同じだと思うのですが、手法が違うというイメージです。

けんすうさんからすると、まさに言いたいことも言えないポイズン的な世界に反抗する点が興味深いようです。

あとは梅木さん自身が業界のインサイダーであることが、皆が期待しているであろう点だと思います。業界の外側から言えることと内側から言えることには違いがある。それは良いことでも悪いことでも構わない。

内側だからこそ言えることを言ってほしいと思っている(僕=起業家のような)読者が多いのではないでしょうか。日本のインターネットメディア環境は米国と比べて少しぬるいのではないかと思います。

本国のTech Crunchはエグいこともガンガン書くし、例えば楽天のViber買収の際は海外メディアはバリュエーションの是非や三木谷氏の人物像に迫る記事を書いていましたが、日本のメディアでは一切そういう報道は見られなかった。

事実やインタビューをそのまま載せるのではなく、考察や、複数の取材源を当たることで多面的な記事になる、ということが日本のメディアには少ないのではないかと危惧しています。

本誌も楽天のViber買収は見過ごしていた。正直にいうと楽天はでかすぎてカバレッジから外していた。これはご指摘通り、反省点ですね。

僕は梅木雄平はスタートアップ業界のうねりから生まれた「機関」のようなものだと思っています。個人としてではなく機関として期待している。梅木さん個人としてはそんな記事を書いちゃうと立場が危うくなったり、刺されかねないということでも、業界としては必要な意見や記事というのがあると思っています。そこにこそ価値がある。

梅木さんは意外と情に流されるところがあるので、個人としてではなく機関としてはまだ不十分かと思います。前日にニコニコ一緒に飯を食っていても、その翌日にその人に関する事業のネガティブな記事を出せる。そういうフラットな姿勢が求められます。そういった意味では鳴海さんとかの方が機関としての適性は高いでしょうね。たとえ、今の梅木がいなくなったとしても、また新たな梅木がでてくる・・・と思っています。

逆に、The Startupはどこどこが投資された、というようなフラッシュニュースを取り上げる必要はないと思っています。リリース情報を出すというと、とにかくスピード勝負になるので、そういうのは、記者を多く抱えているメディアか、日経のようにリークを集められる影響力にまかせておけばいいのではないかと。

けんすうさんから指摘されるまで「機関としての役割」を求められていることに自覚はありませんでした。案外、感情的な人間ですので、ジャーナリズム的には扱った方がよかろう記事でも、感情的に潰してきたネタもあった気がします。個人として恨みを買おうが、マクロトレンドを見通すと主張しておいた方が良い。そういうネタもありますね。The Startupの「ファクタ化」においては、僕自身が個人を捨てられるかといった論点がありそう。

情報の取り方の話も仰る通りで、仲良くしてるから良きに計らって書けという無言の圧力を感じる機会も多々あったので、そこは僕が気をつけている点ではあります。仲の良さと記事の中身は別で、仲が良くてもダメだと思えばダメと書くというスタンスは崩したくないのです。

サロンの情報の質はピーというメディアより高いと思っているので、今後はメディアより個人に期待する読者が増えていくと思っています。サロン自体はどんどん高付加価値化していけば良い。極論、VCとかの会費は高くしても良いと思います。TEDのような会費数十万円のものも将来的には成り立つと思います。

Umeki Salonは500人で新規募集を停止していますが、けんすうさんにも助言いただいた上で「サロン分割」を検討しています。現状は神レベルの方の発言が多く、国光さんの後に普通の人はコメントしにくいわけですw サロン分割後は新規会員を募集する可能性もあります。僕としては有料コミュニティビジネスの付加価値最大化に取り組んでみたくて、付加価値が上がれば結果的に料金が上がっても成立すると思うんですよね。

以上です。けんすうさん、買収後のお忙しい時にランチご一緒していただきありがとうございました。

【けんすうさんとのランチ会食の場所】

道玄坂金森:食べログ3.54

何気に半個室がいくつかあり、渋谷でこっそりとカジュアルに会食するには向いてる。魚中心の定食屋さん。渋谷ランチ会食は僕は金森かセルリアンの陳を使います。

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500名突破のUmeki Salon、しばらく新規募集はしません。新たな展開をお楽しみに。内容の参考:国光氏降臨とANRIポートフォリオ調査

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今日も適当にツイート中。 @umekida

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