逆算思考のないスタートアップの記事への反応で感じたことですが、どうも日本においては(海外のことを知っているわけではないが)儲けより大義を優先しがちな風潮があるように思えてなりません。
逆算していくら儲かるビジネスなのか。それは売上で儲かるのか株で儲かるのか。儲け方を考えるのはビジネスマンの必須科目だと少なくとも僕は思っていますが、どうやら世間の反応を見ると違うようです。
営業職に従事した経験がある人は、誰しもが数字を上げるプレッシャーを感じたことがあるでしょう。しかし、バックオフィスしか経験がない人はどうでしょうか。売上などの意識は低く、コストセンターであるという自覚がないことも少なくない。
僕はかの昔社内で投資事業に従事した際に「コストセンター」と見なされて、肩身が非常に狭かったことを覚えています。事業部の人たちから「俺らが上げた利益を回収できない投資に突っ込んでんじゃねえよ」という社内の無言の圧力を感じました。
たしかにそのビジネスの社会的大義は重要だと思います。しかし、ビジネスを継続するには利益を上げることが最優先です。社会的大義としては微妙と言われるソーシャルゲーム各社は利益を上げているから存続できているわけです。
僕がよく批判するEdTechなどは利益が全然上がっていないし、上がるモデルでもないのに「教育は聖域だ。社会的大義があるから儲からなくてもやる意義があるんだ」的な空気を感じます。
いい加減にしろと思いますね。
教育事業に従事する人々にPLを見る数字感覚はないのでしょうか。
社会に役立つ事業を担うことはたしかに素晴らしいことです。しかし、利益が出なければビジネスを存続させることはできない。すごく当たり前のことですが、スタートアップでは売上利益を無視した「社会的大義」がまかり通る風潮があります。数年後に着実な売上利益を上げられるなら株主も納得して投資してくれるでしょう。
しかし今のスタートアップバブルな環境では「とにかく突っ込んでおけばいい」というデューデリが緩い投資家も少なくない。
利益>>>社会的大義。
利益も出さず、利益を出すモデルを作ろうともせずに、社会的大義ばかり語る起業家は経営から一線を退くべき。そういう経営者が従業員や株主を不幸にする。
少なくとも、講演やメディア露出などで自己の承認欲求を満たし、悦に浸っている場合ではない。
利益が上がれば何をやっても構わないとは思わないが、社会的大義のためなら利益が上がらないのは致し方ないというのはおかしいだろう。そういう発想の人は公務員になったほうがいい。
注:教育関連職に従事する人を否定するわけではない。利益より大義を優先しがちな風潮に異を唱えたいのだ。
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