暇な時間など、サイヤ人経営者たちが見据えるスマホ時代の市場:B Dash Report

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出す順番がめちゃくちゃですが、B Dash Campオープニングセッション「次世代リーダーになれるか」から印象に残った箇所を各経営者ごとに章立てでご紹介。30代20代のスーパーサイヤ人な起業家たちが顔を揃えたセッションでした。

スクリーンショット 2014-07-20 21.05.16

■パネル
Gunosy木村新司氏
gumi國光宏尚氏
フリークアウト佐藤祐介氏
スポットライト柴田陽氏

■モデレーター
B Dash Ventures渡辺洋行氏

木村「バイラルメディアはゴミじゃない」かも

まずはグノシーの木村さんの話で印象深かった点。

■TVCMの発注の仕方は、(ある意味)gumi国光氏に教わった

国光さんは資金調達をする前にTVCMを発注していた。資金調達してから発注するものだと思い込んでいたが、国光さんの動きを見て、TVCMの投下を早めようと思った。大きなメディアを作るのに、10億の投資は大きな流れで考えると金額として大きなものではない(木村氏)

木村さんはPre-IPOラウンドで個人投資家としてgumiに出資している。出資してTVCMなどの情報を得たかったのではないかと思っている笑(国光氏)

TVCMの裏話。資金調達前にTVCMを発注していたとは、さすが国光さんですw 未上場企業の戦いにおいては、ある意味TVCMがビッグバンアタックであり、木村さんのビッグバンアタックの連発により、スマートニュースとの戦いに影響を与えているように見えます。

■バイラルメディアはゴミじゃない?

ユーザーとして使っていて、スマホの接触時間は異常に長いと感じた。TVやPCの接触時間を上回るだろう。例えばバイラルメディアはTVのエンタメ番組を見る時間を奪っている(木村氏)

スマホシフトは大きな転換点であるという話。本誌で度々ネタにしているバイラルメディアに関しては、価値を認める発言をしており、ゴミじゃないと認識しているといえるでしょう。

参考記事:「バイラルメディアはゴミじゃねえんだ」「いやゴミだ」
梅木による木村氏取材記事:グノシーは「スマホ・ポータル」を構想

国光「ゲームの次はテレビやオモチャだ!」

お待たせしました。国光さんの名言をピックアップしていきます。

■他の企業を想い、未上場での調達を90億程度に留めた

若い起業家は視点が低い。gumiは8兆円企業を目指して日本を元気にしたい。100億調達とかやってから言え!!他の未上場企業のために、100億調達はせず90億台で止めておいた。

■興味のある市場:とりあえず次はテレビとオモチャか

家、車、テレビ、健康。この市場に興味がある。ゲーム市場は2014年は1兆円程度で、来年は2兆円規模と言われている。うちはエンタメを掘って行く。次はテレビやオモチャをやりたい。

市場規模はグローバルか国内か明言していなかったけどどっちだろう。既にgumi venturesはこんな動きをしています。

モバイル動画コンテンツのブレイカー、gumiと資本提携へ

■上場後はM&Aを志向

上場したら国内外問わず買収しまくる。米国ではFacebookやGoogleがガンガンスタートアップを買収しているからエコシステムが回っている。

本田圭佑、先日GoogleGlass関連企業テレパシーを退任した井口氏と並ぶ「ビッグマウストリオの最後の砦」として時価総額8兆円企業にする(これはソフトバンクを意識しての数字か)と仰っていました。国光さんがますますビッグになれば、The Startupも国光砲の恩恵を受けれますしw 頑張ってください!w

あ、国光さんに一度も取材したことないや。

佐藤「国光さん見て、お金って大事だなと思った」

続いてはフリークアウト佐藤さん。取締役を務めるイグニスも最近上場。

■イグニスの堅実経営は、国光さんの反面教師?

(gumiやグノシーなどの大型資金調達経営と比べて)イグニスは資金調達せずに上場しました。最初の資金は消費者ローンで借りた100万円でした。フリークアウトもイグニスも創業したのは2011年。たまたまプライベート来ていた鹿児島のバスで国光さんと鉢合わせました。

「次のゲーム当たらなかったら倒産だ・・・やばい」(国光)

と言っていたことが原体験で、お金って大事なんだ!と思いました。

国光さんを反面教師に、お金を極力使わない経営にしたとか。生々しくて面白い話です。

■イグニスの経営方針:100本アプリ作ると決めてた

イグニスでは1本目に出したアプリは大外れでした。でも予め100本作ろうという構想を持っていたので、アプリ制作の練習で外した。というだけの感じでした。練習もそこそこしてきたので、今後は大きいアプリ作っていきます。

■注目市場:変化する暇な時間の定義

暇な時間の定義が変わってきていていると感じます。信号待ちの5秒すら暇だと感じるし、シングルタスクでは物足りず、マルチタスクをやってないと暇だと感じることもある。5秒10秒という隙間時間に何を提供できるか。この市場には興味があります。

この暇な時間の流れでの一環として「Yo」とかがあるわけですね。まだ僕には誰からも招待が来なくて、スタートアップ業界からハブられてるんじゃないかと思うYo

梅木による佐藤氏取材記事:アドテクの超新星は、どこまで成長できるか?

柴田「生活必需品の定義が変わるのではないか」

楽天にスマポを事業売却した柴田さん。「一生シリアルアントレプレナー」を志向しており、既に3社くらい売却しています。スーパーサイヤ人であることに間違いないでしょう。

■どの市場を選択するかで戦い方は異なる

(30代の大型資金調達組と比べて)市場によって戦い方は異なると思っています。グノシーのようなニュースアプリでは知名度勝負になるでしょうし、グノシーの戦い方は然るべき戦い方だと思う。

■注目市場:生活必需品の定義が変わってくる

Amazonの予測デリバリーの特許が気になっています。

ここ、もっと掘り下げてみたかったです。柴田さん、この記事ご覧いただいていましたら、他にどんな生活必需品が生まれてくるかなど、コメントいただけると嬉しいです。

■楽天をいつやめるんですか?

ここではそれは(笑)

そりゃそうですよね。

梅木による柴田氏取材記事:市場への参入タイミングが生命線

スーパーサイヤ人な皆さんのセッションのご紹介でした。「市場」という観点に焦点を当て、このセッションを見ると「スマホ」が注目なのは当たり前なのですが、各パネリストの話を整理するとこういう流れが浮かんで見えますね。

■スマホ時代における、各市場の変化

・テレビでのエンタメ視聴⇒スマホでのバイラルメディア視聴にシフト
・インターネットとテレビの接続(スマートテレビ)
・スマホ浸透で「暇な時間」の定義が変わる(Yoのようなコミュニケーション)
・スマホ時代で何が生活必需品となるのが定義が変わる

僕も「Yo」をまだ使っていませんが、「いいね!」以上に簡易かつメッセージ性を含むコミュニケーションツールであり、可能性を感じます。Facebookのpokeは盛大な失敗かと思いますが。

話を整理すると、オープニングセッションなだけあり、今回のセッションで最も面白いセッションだったなと思います。ところで、木村さんと佐藤さんはUmeki Salonメンバーですので、国光さんと柴田さんもお待ちしておりますw という強引なインバウンドマーケティング的メッセージを添えてお別れしましょう。

B Dash Reportはこれでたぶんおしまいです。

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