主催のB Dash Ventures渡辺洋行氏からのこんな挨拶で始まったB Dash Camp。オープニングの小顔話は大変盛況だったことにしておくが、この「中田英寿です」は単なるギャグではなく、最後のセッションは中田英寿氏を迎えたものであった。中田氏のセッションから、僕が興味深いと思った話を何点か紹介しよう。
(写真はnakata.netより引用)
■なぜチャリティ活動に力を入れるのか
中田氏はTake Actionという財団の代表を務め、チャリティ活動に力を入れている。著名人では滝川クリステル氏も動物愛護のチャリティ活動をしている。チャリティ活動に力を入れる理由を中田氏はこう語った。
チャリティ活動は著名人は必須だと思います。チャリティ活動は自分の業界外のエクゼクティブと繋がることができる良い機会です。海外ではチャリティ活動をやることが一つのステータスであり、社会貢献は人と繋がるプラットフォーム。楽しく、面白く。色んな人が入ってこれる形を目指しています。リアルなプラットフォームを作り、どれだけ多くの人を動かせるかが重要だと考えています。
Take Actionを通じて日本の伝統工芸を世界に広める活動も担う。財団を通して日本の職人を世界的なブランドにしたいそうだ。日本のモノを世界に発信する際に、世界で知名度がある中田英寿氏がある種のアンバサダーを務めることで、知られやすくなるというシナジーが十分考えられる。
■世界で勝つには、信用度が一番重要
世界展開を狙うスタートアップも少なくないでしょうが、世界で戦ってきた中田氏の発言には重みがあります。
信用度が大事。特に情報発信においては量ではなく質。情報は大人から子供まで誰でも発信できるが、質が重要。自分にしか出来ないことをどう出していくかが大事。
中田氏は現役時代nakata.netで情報発信していた。たしかペルージャへ渡った頃くらいからあり、僕はそのとき高校生で、親父にnakata.netの記事を印刷してもらって読んでいた記憶があります。「自分たちに都合のいいことを書く」マスコミ嫌いでも中田氏は有名であり、自分の言葉で発信する場所を設けた先端的な方でした。この頃まだ「ブログ」という言葉は一般的ではなく、ブログの先駆けともいえます。
世界で通用するには圧倒的な質のプロダクトを作り、信用されることが一番大事。至極当然のことではありますが、中田氏の経験に裏付く言葉に説得力がありました。
サッカー界に留まるのではなく、より広い見聞を身に付け、自分が楽しむためにチャリティ活動などをしている。スタートアップ業界のエグゼクティブの方々も、チャリティ活動を通して他の業界のエグゼクティブとの交流が進めば、米国でハリウッドスターが個人投資家もやる。みたいな流れが加速するかもしれませんね。家入さんとロンドンハーツの田村淳さんが仲良さそうなみたいに。
Facebookには中田氏にはしゃぐおじさまたちの写真投稿が散見されましたが、中田氏とフラットに交友を築く的な気概で業界を盛り上げていただければと思います。
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