あまり記事を読まない僕が、毎週触れる魅惑のコンテンツたち

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僕はコンテンツに携わる仕事をしている。世の中にどんなコンテンツが求められているのか。自分の生活を細かく振り返ることでヒントを得たい。僕が1週間で触れるコンテンツ(主にウェブの記事)を、赤裸々に紹介する。

月曜:深夜の週間金融日記は欠かせない

1週間の始まりとなる月曜日。会社員ではない僕に曜日感覚はないに等しい。朝8時には代官山蔦屋で珈琲を飲みながらPCを開く。なんて優雅なことはなく、11時過ぎにベッドの中でグノシーを開くのが僕の朝の始まりだ。僕のグノシーには一時期Menjoyばかり出ていたが、最近はサッカー関連の記事が15本くらい出る。グノシーには頑張ってほしいというエールを送ったのだが、最近のレコメンド精度には少々失望しているのが正直なところ。

次に開くのはNewsPicksだ。ランキングをざっくり見る。実は個別の記事をわざわざ開くことはさほどない。1日に2本もあればいいほうだ。お勧めユーザーにしていただいているので、勝手にフォロワーが増えていくのを楽しみつつ、自分が執筆した記事をシェアしてその反応を見る。そしていいコメントをしてくれた人にはささやかに「いいね!」する。

f23198c4f95c5eb7月曜日の僕の生活に欠かせないコンテンツは、なんといっても週間金融日記だ。

毎週2通に分けて送られるこのクソ長いメルマガは、福山雅治のラジオを聴いていた中学3年生の頃をなんとなく思い出させる。

最新の恋愛工学理論に自らを顧みて、毎週送られてくる研修医トリケラトプスなどの進捗にルーティンで所長が返答していく様は、ラジオ以上に強力なコミュニティ感を形成しているように感じられる。

藤沢所長は僕をTwitterでフォローしているらしく、いつか対談が実現しないだろうかとひそかに思っている。今年実行したいことの一つが、所長との対談である。

火曜:はあちゅう恋愛コラムとホイチョイ最新レストラン

火曜日といえばAMのはあちゅうコラムだ。毒吐きはあちゅうのアラサー恋愛入門という名の連載は、男性の僕に対しても重要な示唆を与えてくれ、年頃の女性との付き合い方の参考になる点が多い。月に1回くらい、唸るほど納得できる内容が展開される。そういえば昔、ホームパーティーで話した時にネタにされそうになったことがあったようななかったような。

17時にはホイチョイプロデュースの「東京いい店やれる店」のアプリが更新される。毎週3本の比較的新しいレストランのレビューと、ニュース形式で5本くらいの新レストラン情報が提供される。新店情報はだいたいここで仕入れている。ホイチョイのレビューは話半分に見ているが、実際に自分で行った店のレビューは経験に照らし合わせて読み返したりする。

水曜:東洋経済オンラインの自分の連載の評判が気になる

水曜日は隔週になったりたまにズレることもあるが、東洋経済オンラインでの連載、スタートアップのビジネスモデルが更新される。火曜の夜中に佐々木編集長からプレビューメールが来て、それに返信して翌朝に記事がupされる。最近ではまずNewsPicksで見て、反応があるかないかを確認する。最後のレーティングは良心が傷まなくもないが。考え抜いた上で採点してる。

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僕はfeedlyで38本のブログメディアを講読している。feedlyは毎日全て既読にする。朝昼晩の3回くらい目を通すが、実際にちゃんと読む記事は5本もない。中でも気に入っているのは、SBI&サイバーエージェント研究会だ。ここはマニアックな情報を端的に紹介している。スタートアップの増資情報などが何気に充実している。

ちなみにサイバーエージェントネタは、カメリオで最近は2日に1回くらいチェックするようになった。案外使えるじゃないか、カメリオ

木曜:特にお気に入り連載はないのでGQなど紙媒体を紹介

木曜日はお気に入り連載はない。紙とウェブを上手くクロスさせて情報発信しているメディアは目に留まりやすい。例えば、GQ。本誌でも田端砲でお馴染みの田端信太郎さんがかつてそのデジタル化を推進したんだと思う。

男性ファッション誌は毎月24日発売が多く、GQも24日。僕は大抵代官山蔦屋でサラッと読むんだけど、読んだ後やけにFacebookページが目につくようになる。何気にファンが4.5万人もいる。

スクリーンショット 2014-03-26 0.00.31例えば、こんな投稿にけっこう「いいね!」が付いていて、知り合いがいいね!したりしているなと確認する。GQはグラビアをウェブで15秒で動画にする取り組みもしていて、うっかり再生してしまった。GQは紙媒体だけではなく、ウェブでも僕の時間をしっかり奪える希有なメディアだと思う。

他に雑誌では特集によっては刺さるのがGOETHE。ホテル特集とか買いました。ファッション雑誌は一通り目を通しているのだけれど、正直あまり刺さるのがない。レストラン特集と秘書特集も毎年あるらしい。ブルータスもそうだけど、年に1度この季節のこの号はこの特集と型があることで、メディアとしてのトーン&マナーが醸成されていくと思う。

金曜:男性向け恋愛とグルメネタ。cakes2本のコラム

金曜日はcakesでお気に入りのコラムが2本更新される。Bar bossaワイングラスの向こう側サマリー山本憲資氏のフィットする晩餐だ。

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Bar bossaは何で知ったか忘れたが、やけに文章が上手いマスターがいる渋谷ののワインバーだ。Facebookページのファンは2,000人強ほどだが、いいね!率を見るとエンゲージメントの高いファンを獲得していることが容易に想像できる。平日は毎朝10時前後にFacebookにマスターがBARで見た光景を元に展開するミニコラムがポストされ、僕はベッドの中でそれを読むことも少なくない。

AMのはあちゅうが女性向け恋愛ネタで一番面白いコラムだとすれば、男性向け恋愛ネタで一番面白いコラムはこれだ。グノシーでMenjoyとかがガンガン飛んできて、恋愛コラムを読み漁った僕が言うんだ。信用してほしい。

フィットする晩餐は僕の中ではホイチョイに次ぐ貴重な最新グルメ情報の仕入れ先になってきている。サマリーの山本さんは何度も取材させていただいたことはあるけど、共に食事をするような中ではない。独立前はGQの編集者だったというバックグラウンドもあるがゆえ、レストランに詳しいのだろうか。文章も非常に読みやすく、すごく参考にさせてもらっている。僕は山本さんほどグルメではないけど、最新店の情報は少ないから助かる。

土日:記事数は減るけど、ゆっくり読めるかもしれない。

平日の方が出る記事は多い。週末は13時から16時くらいまでパソコンの前にいることが多く、予定がなければ夜もパソコンの前にいる。そんな時に目が行きがちなのは、Facebookで話題になっている記事だ。

僕もたまに土曜の午後に狙ってオピニオン記事を出した時期があった。それはなぜか。The Startupがターゲットとする起業家や投資家は平日の日中はアポが多く忙しい。土曜の午後にデスクワークに取り組みながら、Facebookを開いている人が多いのではないかと思ったからだ。平日はゆっくり記事を読んでいる暇はない。読めても短い記事くらいだ。だから土曜日に僕はオピニオンをぶつけにいくことが今後もあるだろう。

あと、feedlyではなぜか日本語版を読み込まない本誌の競合媒体であるTHE BRIDGEに一通り目を通すことが週末は多い。新しいスタートアップサービスや資金調達の情報など、僕に入ってこない情報を網羅しているので、なんだかんだで助かるのだ。1週間に読む記事は1、2本くらいだけど。THE BRIDGEで資金調達ネタを見る度に、自分にはネタを取ってくる政治力が全然ないなと思う。

僕も資金調達ネタだけは扱うので(アライアンスネタとかはNG)気軽に連絡してほしい。きっと読者の皆さんが思うほど、悪い奴じゃない。

読める量は限られる。定期的なリズムがあるといい

僕は他人と比べて全然インプットが足りていない方だと思う。もう少しインプットする努力が必要だと感じる。第一線の経営者はすごく情報に敏感でインプット力に優れている場合も多く見受けられる。

でもコンテンツ提供者の視点としては、人が読めるコンテンツ量は限られていて、人々がコンテンツに触れる時間を奪い合っている意識を持つべきだ。その中で定期連載のような形は、「何曜日にはあの人のコラムが更新される」とささやかな期待をもたれやすく、人々の生活に入り込みやすいのではないか。今回は取り上げなかったけど、雑誌の連載でも毎回に気になるものはいくつかある。

なのでThe Startupでも何曜日はこういうネタとか、定期的なリズムを設けた方がいいんじゃないかと、自分がコンテンツに触れるユーザー行動を振り返ってみてそう思った。最近、ネタがなくて困っていたのだけれど、メディアを進化させるためにもう少し四苦八苦してみようと思う。

あと少し連載先増やしたいんだけど、cakesとか声かけてくれないかなあ。できる編集者の方とご一緒してみたい。

定期的に楽しめるコンテンツがあるかないか。なくても生活に支障はない。だが、そんなコンテンツが日常にささやかな彩りを与えてくれることで、生活が少し豊かになるのではないか。僕はできるだけ多くの読者に彩りを与えられる側になれたらと思う。(現状は彩りではなく刺激かもしれない)

皆さんはどんなコンテンツを定期的に楽しんでいますか?あるいは、どんなコンテンツの触れ方をしていますか?NewsPicksなどでコメント下さい。


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