mana.bo、CAVからシードラウンドで3,800万円を調達

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スクリーンショット 2013-05-12 10.07.49「いま聞けるすぐわかる、スマホ家庭教師サービスmana.bo (マナボ)」の開発・運営を行う株式会社マナボ(代表取締役: 三橋克仁)がサイバーエージェント・ベンチャーズ(以下CAV)などからシードラウンドで3,800万円を調達したことが2013年5月13日、明らかになった。教育×IT分野への投資が加速している。

mana.boは2012年冬のIVSLaunchpadにも出場するなど、一部のスタートアップ界隈では既に名が知れている。CAVの投資担当である林口氏に出資を決めたポイントを伺った。

■1:教育分野にネット化の余地はまだまだ大きい

「教育分野は他分野に比べて日本だけでなく、世界的に見ても、まだまだネット化して、『より良い教育を、より良い形あるいは効率的な形で提供する』余地があると考えています」(林口氏)

■2:マナボが解決する課題への共感

「そういったマクロ視点の中で、マナボさんの目指されているサービスの姿は、お客様やクライアント企業様が抱えている顕在化している課題に対する一つの答えだと考えました。また、今後、中長期で目指していく方向性でも、経営チームと私(およびCAV)の意見や目指す姿が合致したことも大きいです」(林口氏)

■3:「教育 x IT」キャピタリストが専門性を深める動き

「弊社では色々な分野に対する専門性を深めていく動きも始めており、私自身は『教育 x IT』という切り口を一つの専門性の対象としています。イメージは、ご支援・ご担当させて頂いている会社さん間で、いつかエコシステムが構築されていくようになることです」(林口氏)

一方で、投資を受けたマナボ代表取締役の三橋氏にも今回の背景を伺った。

「CAVの林口さんは教育向けに特化して投資を行なっていることもあり具体的な議論を交わすことができ、他のVCの方と比較しても高いレベルでの戦略的なアドバイスを受けられそうだと判断しました。また、今後水平展開をするにあたり、アジア圏での展開を考えています。その際にCAVのアジア圏へのネットワークは強いバックアップになると考えました」(三橋氏)

尚、マナボは学生インターンを募集中とのこと。詳細はこちら

「教育 x IT」は通称「EdTech」ともいわれており、昨今の投資注目分野の一つに上げられる。参考:国内教育系スタートアップ(EdTech)のまとめ及び事業モデルの考察

Quipperなどのグローバル展開を既に進めているプレイヤーや、スクーのようなオンライン動画講義サービスが注目を集めている。

■蛇足:俺はこう思う

今回の出資において個人的に最も面白かった点は、林口氏の「教育 x IT」を専門としていこうとする動きだ。特定の分野に注力しようとする動きをする投資家は私の知る限りではあまり見かけたことがない。通常は同じ分野で何社かに投資をすると競合にあたる可能性もあるだろうが、「教育 x IT」はかなり幅が広いためバッティングせず、むしろエコシステムを作りやすい分野といえるだろう。

CAVは教育系ではファンタムスティックBest Teacherに、サイバーエージェント本体からはスマートエデュケーションへ出資している。

デューデリの厳しさに定評がある林口氏であるが、今後の動きに注目していきたい。本誌が以前取り上げたreluxも林口氏が担当している。

参考:CAV林口哲也氏:経営者の最高の壁打ち相手でありたい、投資先の7割以上を次のラウンドに送り込む【VCの赤本④】

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