最近、「日本のスタートアップたちはタレント化している」という記事を見かけた。
(リンク元は忘れてしまったのだが・・・)
たしかに良くも悪くもタレント化している感は否めない。
元々ネット業界で著名な人が 始めたスタートアップもあれば
twitterなどでフォロワーを増やしていき
実績はあまりないが著名なタレントちっくなスタートアップな人もいる。
私はスタートアップのステージほど人に依るところはないと思っている。
上記の「タレント化している」という記事では
「人間としての知名度を上げてタレントになるのではなくクールなプロダクトを作れ」
と締めくくられており、たしかに真っ当な結論ではある。
日本では「誰々(有名な人)がサービスをローンチした!へー。で、どんなさーびす?」
海外では「このサービスイケてるね!誰が作ったんだ?へー。あの人か。」
国内は人ありきの発想、海外はプロダクトありきの発想であると紹介されている。
たしかにこの感は否めず、僕も違和感を覚えることは多々ある。
例えば、学生というだけで起業家が評価される風潮がある日本はなんかおかしい。
学生で起業家というだけで話を聞いてもらえるとでも思ったのか
僕にすら僕が相手に興味を持ってないのにピッチしようとするKYな学生起業家もいた。
だが僕はタレント性のあるファウンダーありきのスタートアップはそれはそれでいいと思う。
プロダクトというのは誰かのこだわりに依って生み出されるものであり
誰かのこだわりにエッジが利いていればいるほど良いものが出てくる場合があると思う。
そしてそのプロダクトを元にビジョンを語り人々を巻き込み、プロダクトのファンを増やしていく。
単にプロダクトの魅力だけでユーザーがプロダクトを気に入る場合もあるが
付加価値としてのプロダクトを生み出した人の考え方やキャラクターのストーリーを好きになる。
アップルやFacebookの熱狂的なファンは
ジョブズやザッカーバーグのストーリーが好きだったりすることもあると思うんだ。
「誰が」作ったサービスなのか、その人のキャラやストーリーを知ると
よりプロダクトに愛着が湧く。
その感覚は否めないのではないか。
「タレント性」とは「応援されやすい、応援したくなる」
キャラクターやストーリーを持っている人物と言えるのかもしれない。
「提供者の顔が見える」プロダクトは強いと思う。
ましてやプロダクトに関わるメンバーが少ないスタートアップではなおさらだ。
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■独断と偏見で選ぶ「応援したくなる」スタートアップの人トップ3
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実名でのキラーパスで恐縮なのだが
全員知り合いですし悪いことは書きませんので許容して下さいw
順位は付けませんがこの3人が僕が今年出会った中で
「応援したくなるスタートアップの人」と感じた人々です。
1.wonder shake 鈴木氏
2.Ready for 米良氏
3.Retty 武田氏
wonder shakeの鈴木くんに関しては言わずもがなで
7月のリリース時のあのバズりようは記憶に新しい。
シリコンバレーでの経験を綴ったブログで昨年から注目されていましたが
彼の創り上げるwonder shakeという世界観に魅了される人は多く
(私はマーケターとして「wonder shake girl」という施策に魅了されましたがw)
彼を応援している人はスタートアップ界隈ではとても多い印象を私も持っています。
彼の壮大なスケール感の話は聞いていて面白いし
その飾らないpure(と思われる)キャラクターも憎めません。
Ready forの米良さんに関しては
彼女から感じるオーラや真摯さは何か人の心を射つものがあると感じています。
ベンチャー スピリットかつメジャー感を感じる女性であり
外資系などでスーパーウーマン系はいるのですが(私の学生時代の知り合いなどで)
スタートアップ界隈でのスーパーウーマンは珍しく
なんか応援したいなと思わせる方です。
最近では気仙沼のプロジェクトで300万円のファンディングを達成し、勢いがありそうですね。
Rettyの武田さんはプライベートで私も少しお手伝いさせていただいていますが
正直、前者のお二人ほど知名度はないと思われ
キャラクターも派手なキャラクターではないかと思います。
ですがプロダクトに対して非常に真摯で(真面目という表現が正しいかも?)
ユーザーの声をよく聞く謙虚さを兼ね備えており
今後プロダクトの認知の高まりと同時に
スタートアップ界隈でも徐々に愛されキャラになっていくのではないかと感じています。
最近、増資をリリースして同時に始めた「増資キャンペーン」が好評のようです。
注:「増資キャンペーン」は半分くらいはumekiプロデュースによるものです。
是非私をRetty上でフォローしてください!w
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■「応援したくなる」スタートアップの人々の5つの共通項
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・プロダクトが生まれたストーリーを語れる人(過去:その人自身の経験を元に)
・プロダクトの世界観を魅力的に語れる人(未来:そのブロダクトがどう世界を変えるのか)
・メジャー感(大物になりそうな雰囲気がある人)
・謙虚な人(ユーザーの声を熱心に聞ける人)
・スピードが早い人(私が個人的に好み)
上記の方々がこの全ての項目に該当するわけではないかと思いますが
この5つの感度が高い人が応援されやすい(愛されやすい)傾向にあるかと思います。
特に後半の3つはキャラの問題とも言える気がするので
(私自身はよく生意気すぎて謙虚さに欠けるといわれますorz )
私は現在少しだけRettyを手伝うことにしたのですが
(誤解のないようにお伝えすると、本業に支障がない程度のほんの少しです)
手伝うことにしたのもプロダクトが魅力的だったということもあるのですが
武田さんと謙虚さと真面目さとスピード感が好きだった、という点が大きいです。
彼の謙虚さやスピード感を体現している出来事が
かのスタートアップモーニングで出たアイディアをすぐさま実行に移している点です。
私は多くのスタートアップの方とお会いしてきていますが
その中で最もユーザーの声を真摯に聞いて取り入れる姿勢がある方だと感じました。
たまたまこの回で出たアイディアの切れ味が良かっただけ、ということもあるかもしれませんが
真にユーザーの声に耳を傾けられる人はそう多くはいないんじゃないかと思っています。
私はVCだったこともあり
プロダクトもそうですがそれ以上にスタートアップの人の人間性を見ています。
スタートアップをやっているからといって
誰しもがイケているわけではありません。
中身のないファッション的な人も多いなと感じています。
そんな中で、応援されるキャラのいるスタートアップは
それだけで強烈な競争優位性となり、サービスも今後伸びていくのではないかなと思います。