5億円以上の大型調達を実施したミドルステージ以降のスタートアップで、特にC向けサービスの場合はユーザー獲得の手段としてデジタル広告のみならずTVCMを打つケースが増えてきています。
しかし、TVCMとなるとワンショットでも少なくとも億単位のコストが発生し、デジタルのような運用型で素早くPDCAを回せる代物でもないため、「最初のTVCM投下」には高いリスクが付きまとう。
本誌の読者にはスタートアップ経営者が多いかと思いますが、特に初めてのTVCM、失敗したくないという気持ちが強い方が当然かと思います。
今回はマーケサロンのパートナー企業であるTVISION INSIGHTSの郡谷CEO、河村取締役に聞いた話を元に、視聴者によく見られているTVCMをご紹介します。
クリエイティブ大事!TVCM視聴質ランキング
「TVCM」という広告を分解して考えると、使用する15-30秒程度の動画のクリエイティブ制作と、その動画を流す各局のCM枠を抑えるという二つが主な構成要素です。
後者に関しては、例えば1,000GRP(延べ視聴率)を購入するということで、比較的定量化しやすい。
しかし、せっかくのTVCMを流しても、クリエイティブが微妙で全然視聴されていなければ話になりません。1,000GRP流したとしても、クリエイティブが悲惨で実際には見られていない。ということは多々あるのではないでしょうか。
今回はTVISION INSIGHTSの協力の元、スタートアップ系企業(上場・未上場含む)の直近約2年間で放送されたTVCMの視聴質データを元に、どのTVCMが「実際に視聴されていたのか」を偏差値と共にランキング形式で見てみましょう。
免責事項:あくまでこれは視聴質データを元にしたランキングであり、筆者の私見はランキング内には一切含まれておりません。
スタートアップ業界がザワつきそうなランキングですね。
視聴質の詳細な説明は下記のTVISION社のページから画像を引用しますが、VI値とAI値の掛け算で算出されます。
視聴質データが全てとは言えないかと思いますが、明らかに「視聴されているクリエイティブ」と「視聴されていないクリエイティブ」があるわけで、デジタルの世界ではCTRが全然違うとかそういう結果が出ればすぐにクリエイティブを差し替えているかと思います。
なので、クリエイティブの成果指標の一つとして、視聴質はもっと注目されて良い指標ではないかと思います。
2018年10月時点では、TVISION INSIGHTSを利用する広告主は70社ほどで、これは定常的にTVCMを打つ広告主の35%ほどのシェアに相当するそうです。
自社のTVCMの視聴質データを把握していない広告主は、微妙なクリエイティブのTVCMを垂れ流しているだけで、アプリ系のサービスであればCPIが高騰し、TVCM打ったけど無駄だったぜ!という結論になってしまう場合もあるのではないでしょうか。
いきなり導入しろとは言われない!気楽にご相談ください
上記で視聴質ランキングを紹介しましたが、TVISIONのサービス利用に限らず、TVCMのノウハウについて、TVISIONの郡谷氏、河村氏がTheStartup読者の経営者のために特別に相談に乗ってくれるそうです。
TVISIONに相談すれば代理店との付き合い方のポイントを聞けたり、TVISION経由で交渉すると希望した枠を抑える融通が効くかもしれないなどの特典があるようです。
TVCMというミドルステージ以降のスタートアップ経営者にとっては高い買い物において、悲惨な失敗は経営危機に直結しかねません。
下記に連絡先を掲載しますので「TheStartup見ました」と気軽にメッセージしてみてはいかがでしょうか。お二人のうち、どちらかお好きな方にメッセージしてみましょう…!
☆郡谷氏コメント
TVCMは何も特殊なものではなく、効率的に行える重要なマーケティング施策の一つ。少しでも特殊に見えるところがあるならば、そこをマーケティングの言語であるデータによって、TVISION INSIGHTSがきちんと解明します(笑)。皆さんのTVCMを効果あるマーケティング施策にしていくお手伝いができればと思います!
郡谷氏:Facebookページ
☆河村氏コメント
弊社は創業以来、メルカリさんやSansanさんをはじめ多くのスタートアップ企業さんにTVCM視聴質データをご提供させていただいております。スタートアップにとって貴重な時間とお金を投資するTVCM。何かTVISIONがお役に立てることがあるかもしれません。お気軽にご相談いただけると嬉しいです。
・河村氏:Facebookページ
本記事はマーケサロンのパートナー企業であるTVISION INSIGHTSの提供でお届けしております。
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