なんで自分のnoteが3,000円で393冊、5,000円でも131冊(綺麗に3倍の差)売れたんだろうか?と考えた際に、「あれは売れて当然だよ」という人と、「なんであれが売れたのかわからない」という人がいます。
売れて当然と考えた人は、B2Bのデータ販売にアンカリングされており、あの手のレポートを相対で入手しようとしたら普通に10万円はかかってもおかしくない。それが、5,000円なのだからかなりのコストダウンでお得である。という見解です。
売れたのかわからないと考えた人は、本にアンカリングされており、1万字程度で5,000円で売れるとか、10万字で1,500円の本が普通なのに、訳がわからない。というのが主な見解だと思います。
伝家の宝刀・Umekiマップによると、こんな感じ考えるとわかりやすい。
note販売のプライシングと提供価値はこの軸で決まる
note課金における価値軸は二つ。「有用度」と「情緒度」です。まず梅木の象限から解説すると、私は単純に「価値のあるもの」を作って販売するというスタンスです。業界の一部からは愛されキャラという説もあるものの、基本的には悪役である私に対して、情緒的エンゲージメントを感じてnoteを買う人はあまりいないはずで、単純にその情報に価値を見いだす人が多かったはずだと予測しています。
「有用度=価値のあるもの」の定義ですが、ビジネス的に自らに実利をもたらすか否かが最もわかりやすい指標でしょう。現に私の投資判断noteを読んで、投資検討先への投資を見送ったという事例を、オフ会で耳にしました。梅木のC判定は、投資家から投資を見送らせる力があったということです。
言い換えるとこれはB2B的な有用度であり、B2Bでの判断基準は「投資額に対してより多くの回収額が見込めるか」であり、TheStartup投資判断noteはその情報自ら収集して作成することは物理的には可能ですが、それを梅木にアウトソースしたと思えば、コスト的には1/10いや1/20以下に抑えることができ、スタートアップの投資案件を知りたい人にとっては、そのリストを買うだけでも合理的な判断としてあっさり投資回収ができます。
イケダさんも、ブログでの稼ぎ方とか、ターゲットとする読者層に対して「このnoteを300円で買っても、この内容を身に付けて応用できれば、余裕で回収できますよ」という内容も多いため、ややB2Bよりです(ガチなBよりはスモールBといえます)。
一方、はあちゅうのnoteはストレートにいうと「はあちゅうのnoteを読めば君の売上が上がるよ!」という定量的な効果が測りにくいものです。梅木・イケダのB2B象限(左上)とは異なり、エンタメ作品と同様のB2C象限となります。エンタメ作品群として比すると、漫画とかの方がコンテンツの価値が高い場合も多く(定性的なコンテンツの価値は受け取る人次第なので、定義しにくいですが)、エッセイのようなファジーなものの場合は「情緒度が高い(≒読者が作家に対して高いエンゲージメントを持っている)」場合にのみ成立し、はあちゅうは「情緒度の高さ」でnoteを売上ていると私は仮説を立てます。
情緒度軸でいうと、極端な例ではあるが、梅木が「昨夜はマンダリンでデート。お相手は誰かって?それはひ・み・つ♡」というnoteを読みたいであろう読者は少ないであろう。それがはあちゅうの場合は成り立っているわけで、それはそれですごいし、そこで課金できるユーザーボリュームの方が多い。しかし、売上という観点で見ると、梅木象限とはあちゅう象限でモノによっては単価が10倍以上の開きがあるがゆえ、はあちゅうが梅木の10倍の読者を獲得しても、売上では梅木に軍配が上がるという構造となる。
同じテキストでも価格差が出るのは、顧客層次第
梅木のnoteも、はあちゅうのnoteも同じテキストコンテンツである。しかし、梅木のnoteではテキストの整備の仕方によって、単純な読み物ではなく、ビジネスで使えるデータベースに仕上げているがゆえに、高単価でも購買者がいるという構造である。
私がイケダさんとはあちゅう以外のnoteで買ったのはかっぴーさんが似顔絵を描いてくれるというやつだけだが(本当に描いてくれるのかな)、途中まで読んで「やり方次第ではグロースできる」と考えたのは、結婚相談所の体験レポートだ。高単価商材の体験レポートは、高単価商材の検討者層にとってはROIが高いといえ、十分にワークするであろう。詳細な体験レポートであれば3,000円でも売れると思う。
高単価商材とその購入者層にターゲットを絞れば絞るほど、単価を上げても購入者層がnoteを購入しても回収できる可能性が上がるため、売買が成立する可能性が高まる。「誰を顧客にしていくらで売るか」を考えることが一番大切であり、ただの文章も有用なデータに転換できれば、その価値が10倍に上がることも十分有り得るのである。
次回 note:転職にお勧めスタートアップ50選(1万円)
はい。前振りはここまでで、次回のnoteの予告です。
たまに、転職したいんですけど、いいスタートアップないですか?というファジーな質問をいただきます。スタバとかで話しかけられて聞かれることもありますよw
転職って個人にとっては重い意思決定の割に、求人サイトはほぼ広告で埋め尽くされ、人材紹介会社は成約させたいがゆえに、やはり多少のポジショントークがあります。ゆえに、フラットに勧めてくれる人ってあまりありません。よって、TheStartupのような第三者がフラットにしがらみもなく「俺がお勧めだと思ってるとこしか載せんよ。よく読め!」というレポートは、ガチで転職したい人には刺さるのではないかなと。
仮に売れなくても、今後「スタートアップでどこかいい転職先・・ないっすか?」と聞かれたら、noteを送りつけて「ご覧ください」ということで、私の時間も節約できます。
これをチャレンジングな価格、現行のnoteで設定できる最高単価である1万円で販売予定。おそらく来週2/6土曜リリースです。なんと今回は、あの人材紹介ではスタートアップで最も著名なキープレイヤーズ高野氏の監修付きです。高野さんに「そんなぬるいコメントではなく本質的なコメントを!」と詰めながら、現在鋭意制作中です。
このnoteはリストアップされた50社にとっては採用の良い機会になるでしょうし、求職者にとっては自分と合ってそうな企業を見極めるのに使えるということで、投資判断noteのように「回収不能」とかもないので、みんなハッピーな作品になるかと思います。
このnoteのPR枠を1社10万円で販売しますとUmeki Salonで呼びかけた結果、すでに3枠売れました。noteが何冊売れるかはわかりませんが、B2Bですでに30万円の売上が立つ見込みはできました。PR枠は残り2枠販売しますので、ご興味のある方は梅木のFacebook宛まで。noteの一番最後に「PR枠」として、梅木高野のコメント付きで記載します。
このnoteは求人媒体のように何千人にリーチはしないでしょうが、ガチで転職したい意欲の高い数百人にリーチできて、そこから1人でも採用できる可能性があるとすれば、1枠10万円なら出稿してくださる広告主はいるかな。という想定でのプライシングでした。
TheStartup転職にお勧めのスタートアップ企業50選、単価が1万円ということもありかなり気合を入れて執筆しています。今回は制作時間30時間、字数3-5万字くらいになるのではと。
この週末はnote制作を頑張ります。この記事はnote制作に興味がある人に役立てばという想いと、最後は宣伝というオチでした。