盛り上がっていますな。
「このコンテンツ、380円は高いと思います」とか書いちゃう人、おバカなのかな?(まだ東京で消耗してるの?)
2016年1月現在、オンライン・テキストメディア界隈が革命の兆しを見せているので、そういう革命期には様々な意見が出てくるのは致し方ないことです。
田端さんの300円で1,000冊売れたNewsPicksのコメント欄が、九州の大雪並みの荒れ模様でしたが(荒れすぎて全て読めませんでした)、noteが売れているという事象を別の角度から捉えて見ようかなと。
上記のイケダさんの元記事にも「380円というコーヒー代程度ですごく文句を言っている人がいる」という話があります。私のスタンスとしては、商売でこちらが商品を販売する際に、購入して満足できなかったという人が一定層いるのは仕方ないと思いますし、相手の期待値に応えられなくて申し訳ないなあという気持ちも持ちます。買った後に「返金しろよ」というのは受け付けませんが、そこは真摯に受け止めようと思います。
売れている人やモノに対しては批判がつきものです。しかし、売れているモノには全てちゃんと理由があるのだと思います。すごく売れたモノでも、実力がゼロでマグレで大ヒットするなんてことはありえない。多少運の力でレバレッジは効くと思いますが、ゼロに何を掛けてもゼロなように、もともと価値があるモノだから、売れたんです。
私もきっと売れているモノをきちんと見もせず、体験もせずに批判したことがあると思います。それがなんだったかは忘れましたが、批判的な性格なので、必ず一度や二度はあるでしょう。しかしそれはとてももったいないことだなと。せめて、体験した上で批判しようということで、最近はフットワーク軽く様々なモノを体験しようというスタンスです。銀座の鮨屋の中には4万超えてもまた来たいわという店もありますし、3万払ってもさほど旨くなかったわ。という店もあります。
少し話が逸れましたが、モノが売れるということは、基本的には需給と供給が相対でマッチングしたということであり、そのモノをその価格で買いたいと思った人がどれだけいたかという話です。私の3,000円のnoteもこれを執筆している時点で374冊まで伸びてきましたが、このnoteを「高いわ。Umekiに3,000円出すとかアホだわ。ありえん」という人もいる一方で、374人は「3,000円なら買うよ!」ということで、私は「あざっす!チャリーン!」となっているわけです。
この374人の中にはもちろん価格と価値に対して不満を持たれた方もいるでしょう。そういう方は後編をリピートして買ってはくださらない。1週間後に出した5,000円の後編の購入者は121人。価格が上がっても少なくとも32%の方はリピートしているんです。価格が1.67倍になってもね。きっと後編を買ってくださった方は前編の納得感があって、買ってくださっているのだろうなと。
売る人がいて、その価値を認めた、買う人がいる。
こういう現象に対して、そのモノを買ったことがない人が「なんでUmekiのnoteがあんなに売れるんだ・・わけがわからない」という心中もご察ししますが、そりゃ買ってないのでわからないでしょう。わかる努力をしていません。体験しようとしていないんです。
それより実際に買ってみて、体験してみて、そのモノがすごく売れているとか評判が良いのであれば、自分なりになぜそれが売れていたり評判が良いのか、考えてみる。そういう思考を積み重ねることの方がよほど有意義だと思います。少なくともここ1,2年は、私はそういう思考を続けています。
「なぜあれが売れているのかわからん」そうやってNewsPicksに書き込む人には一生わからないでしょう。思考の機会を自ら放棄しているのです。
なぜ田端さんのnoteが1,000冊も売れたのか?Umekiのnoteが1本で売上110万を超えるのか。「自分なら買わない」という視点ではなく、「なぜ売れたのか?」を突き詰めると「ああいうnoteはこういう人にとっては価値があるから売れたんじゃないか」というのか浮かび上がってきます。
田端さんのnoteであれば、就活生であれば1,000円以上の価値があったでしょう。私の投資判断のnoteも投資関係者には3,000円を十分にペイできる価値があったはずです。我々は最初からターゲットを規定した上で販売しにいっています。ターゲット外の人が「いらんわ」というのは当然なんです。しかし、そのnoteのターゲットの立場を想像して、買った方が良いか否か。そのプライシングは妥当か否か。を考えて見ると良い。誰かにとって価値のあるモノは、価格が見合えば必ず売れます。
テキストコンテンツの価値というのは非常に面白くて、私も一応著作がある作家の顔も(一応)ありますので暴露しますと、書籍というのはフォーマットを埋めるためにやや強引に文字数を埋めなければいけない場合もあります。10万字のビジネス書が一語一句金言なわけがありません。そうした10万字の書籍が1,500円で売られていて、私のnoteが1万字3,000円というのは字数でいうと20倍のインフレです。
しかし、必要なモノを1万字に圧縮してくれたという考え方もできるわけで、10万字読む時間もカットできるとみなして、密度の濃いモノを30分で読める。3,000円。の方が、時間がない経営者にとっては価値が高い代物である。という考え方もできるはずです。
売れているモノを買った人の立場を思い浮かべて、そりゃこの情報が欲しい人だよなとか、想像を巡らせればいいんですよ。noteブームはユーザー心理を読み解くとても良いケーススタディです。
売れているモノには、理由がある。
その理由を考えるために、そのモノを体験してみるのか。それとも体験もせずに外野としてコメントしているだけなのか。その僅かな差が、人生において雲泥の差を生み出すと思います。人生など、僅かな物事の積み重ねの連続ですから。
ということで、しつこくリンクを貼っておきます。今週中には3,000円の方は400冊いくでしょうな。
1.10公開:投資判断前編(3,000円)=374冊
1.16公開:投資判断後編(5,000円)=121冊