私も最近見るようになりましたが、案外皆さん見ていない米国のApp Storeのトップセールスランキング。どのアプリが売れているかで、トレンドや企業ごとの調子を見極めるヒントになるでしょう。ざっくりと非ゲームアプリは100位中20個程度でした。
対象:米国App Storeトップセールスランキング上位100位
(2015.12.21付け)
参照元:http://rank-app.com/
音楽:7つ。Smuleって音楽コングロマリット、初耳。
2位:Spotify(ストリーミング)
6位:Pandora(ストリーミング)
25位:Sing! Karaoke by Smule(歌)
39位:Magic Piano by Smule(ピアノ)
41位:TuneIn Radio(ストリーミング)
66位:Tidal(ストリーミング)
91位:Rhapsody- Music & Radio(ストリーミング)
Spotifyが堂々の2位。Pandoraも6位と健闘。共に老舗音楽ストリーミングサービスです。日本国内のトップセールスランキングでは、非ゲームトップ3はLINEが8位、LINEマンガが21位、Pairsが59位であることから、相対的に音楽サービスの米国での強さが目立ちます。TuneIn Radioのようなラジオストリーミングもここに入れておきました。
意外だったのがアプリカラオケの「Sing! Karaoke by Smule」やスマホでピアノが弾ける「Magic Piano by Smule」がランクインしていたこと。共に月額課金が主か。Sing!ってアプリでカラオケ練習できるらしいのですが、アメリカ人そんなにアプリで歌うのかよ!wと。日本はカラオケ屋さんが多いですが、米国には少ないから代わりにホムパでSIng!を使って盛り上がったりしているのかもしれませんね。
Smuleという企業が音楽版IACというか、音楽系サービスをいくつも抱えるコングロマリットのようですね。初耳でした。Crunch Baseによると2008年創業で2015年4月にシリーズFを実施。累計80.1M$調達しているようです。シリーズFではPEであるAdams Street Partnersがラウンドを主導。
これ系でこんなにヒットするなら、*うにー*さんのnanaもいけるんじゃないですかね。むしろ、SmuleにクロスボーダーM&Aを仕掛けた方が良いと思います。最近調子いいらしいですしね。頑張ってうにー!
参考記事:音楽アプリ「nana」が躍進、累計再生数は5億回、ユーザ数は150万人を突破
動画ストリーミング:3つ。HBO NOWとは
12位:HBO NOW
13位:Hulu
18位:Netflix
HBO Nowって初耳でした。Apple TVでは専用チャンネルもあるようです。
日本では2015年9月にNetflixが到来したばかりですが、まだ全然トップセールスランキングに入ってきません。ソフトバンクで携帯を変えた時に、Netflixに加入すればキャッシュバックキャンペーンというのを勧められ、ソフトバンクのゴリ押しセールスの様相が伺えます。一方でクレカ支払いも多そうですよね。
デーティング:Tinderなど5つ
14位:Tinder
26位:Match™
31位:Zoosk
34位:POF
80位:OkCupid
デーティングは米国でも人気なようです。Zoosk以外は最近上場したMatchグループが運営するアプリのようです。
ちなみに日本国内のデーティングのランキングは下記。
59位:Pairs
79位:タップル誕生
89位:YYC(デーティングではなく出会い系?)
93位:ハッピーメール(デーティングではなく出会い系?)
120位:LIME(これLINEから苦情こないのか・・アイコンも似てる)
121位:ひみつのチャット(出会い系?)
125位:tomoコレのチャット掲示板で出会い検索!(あからさま)
127位:Omiai
132位:出会いの大人トーク
日本の方がお盛んというか、ガチ出会い系が全然上位に入ってきますね。タップルが案外健闘している印象。
SNS:Linkedinの健闘など3つ
49位:Skype
50位:Linkedin
97位:Snapchat
日本でも馴染みのある3つがランクイン。Skypeって月額サービス あったんですか。知りませんでした。全く使わないので。
Linkedinも日本で流行らなすぎて全然見ていませんでしたが、法人課金ではなく一般ユーザー課金による有料プランがあったんですね。米国App Storeの課金は主にここの積み上げではないかと。日本語ページを見ると「就活プラン月額3,000円」って、学生向けならまだしも、転職での求職者に「就活プラン」ってワーディングはさすがにチープすぎると思いますが。
Snapchatは「リプレイ」という3回99セントの従量課金を導入。
「リプレイ」。アプリ上で受け取った“消える写真”や動画のリプレイ(二次再生)が有料で可能(参考:Snapchat、アプリ内課金導入でLINEを追撃)
こうしてみるとLINEの課金ってグローバルレベルで比較しても健闘しているのだなと思います。スタンプ課金から始まり、いろいろやってますよね。
以上です。海外に目を向けると日本が遅れている分野や優位な分野がわかりますね。この記事を書いてみると、nanaが非常に魅力的な案件に見えてきました。*うにー*CEOの奇跡のEXITを楽しみにしております。