「WEBに誕生した、学校の新しいカタチ」をコンセプトとした、オンライン動画学習のschooが伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、インキュベイトファンド、ANRIから約1.5億円を調達した模様。直近では数千万円単位での案件が続いたEdtech関連。1億円以上の大型調達はレアジョブ、スマートエデュケーションに続き3社目となる。

schooは私もユーザーとして閲覧したり、講師のアサインをアレンジしたこともある。1講義1時間ほどで、主には平日の21時から授業が始まる。ただ単に知的な授業に留まらず、時流に沿ったり面白い切り口での授業が多く、興味をそそられる。ビジネスモデルは主に月額525円の授業料だが、無料でも生放送授業と月に何本かのアーカイブを見ることができる。後々、授業のコンテンツを二次利用で活かしたビジネスも可能と思われる。

The Startupセレクトによるschooの名講義４選

折角の機会なので、本誌が選定するschooの面白かった講義をいくつかご紹介しよう。

■１：恋愛戦略から学ぶコンテンツマーケティング

明らかに僕が好きそうなタイトル。聴講しましたが、コンテンツマーケティングは1人の女性に対して根気と地道な努力が求められるという点は大いに納得でした。

■２：合コンで活躍する男は、ビジネスでも結果を出す

こ、これは耳が痛い講義でしたが、いかにも僕が好きそうな講義です。合コン総研アナリストの松尾さんは女性版藤沢数希氏ともいえるかもしれません。講義はかなり腑に落ちました。

■３：データを経営に活かすための5つのステップ

真面目系な授業も。Growth Hackというバズワードに関する講義で、恥ずかしながらこの授業でAARRR分析を認知しました。pLuckyという解析ツールを提供する方による講義。

■４：イマドキの大学生は何に悩んでいるか？

唯一schooで生講義中にドキドキしながら質問したので記憶に残っています。質問したら、画面上で動くれいちぇるが「Umekiさんからの質問ですね（苦笑）」と微笑みかけている！これは！！！と感じました。すいません、アホです。

僕が受けた講義からだけのセレクトなので、もっと面白い講義はたくさんあるでしょう。こう考えると合コン情報系はやはりコンテンツニーズありますよね。ううむ。

追記：インキュベイト和田氏のコメント

記事リリース後に、schooの初期からの投資家である和田氏の投資判断に関するコメントが取れたので追加で掲載する。

森さん率いるチームは、周囲からはクレイジーと思われるような夢やヴィジョンを追いかけており、とても応援しがいがありますまだ若い会社にもかかわらず、既に何度も正直苦しい局面や試練がありましたが、それらの逆境を耐え抜いて乗り越える「覚悟」を私は心から尊敬できますし、小手先のテクニックやゲームに走らずに、理想をぶらさずに追求する森さんの姿勢が素晴らしいと思いました。

将来的な実現したいイメージについては、ニコニコ動画さんのような日本独自の成功事例もありますし、スクーも「学校の新しいカタチ」という看板にふさわしい事業になってほしいなと思っております。

調達した資金でコンテンツ拡充を図る感じでしょうか。先述のLongineの記事でも触れた通り、ユーザー獲得の広告を回しにくい分野だと思うので、どうやって新規会員を獲得していくのかが見物です。これからも面白い講義に期待しています！ひゃっほう！

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