DMMラウンジの成否を占う:オーナーのマーケティグ感覚の有無が鍵

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シナプスサロンのド競合、DMMラウンジが始まりましたね。乗り換え勧誘を非公式に受けたりもしましたが、スイッチングコストが高いのと、DMMブランドに抵抗があったので、乗り換えませんでしたが。

スクリーンショット 2016-03-01 11.13.38ざっと目視で確認してみましたが、100個くらいでしょうか。基本的にはサロンと一緒で、呼び方がラウンジとなっているだけです。

シナプスサロンは私が2012年4月に30人限定で始めたのが最初でした。当初は榊原さんのサムライサロンと会員数を競っていた牧歌的な時代でしたが、2013年にははあちゅうがちゅうもえサロンで参入し、当時のUmeki Salon会員数200人くらいだったのを一夜にして抜かれ、2014年には堀江サロンが登場し、単価1万円のサロンが成立しました。2015年にはイケダさんやサッカーの岡田監督が参入してきましたね。

このようにオンラインサロン史は振り返ると年に1つくらい大きな出来事があるのですが、将来的に振り返ると2016年はDMMラウンジという競合ができたことが大きかったねという話になるかもしれません。

断言してしまうと、DMMラウンジからは成功するサロンが2,3個新規で出てきてくれればいいかなと思います。その他の90%はリビングデッド状態に陥っていくでしょう。約4年にわたるシナプスサロンの歴史の中でも、それなりの規模に成長したサロンは数えるほどです。月商100万円レベルがそれなりの規模といえ、シナプスにヒアリングすると2016年3月時点で月商100万円を超えるサロンは11個(ちなみにUmeki Salonは月商6位の規模)とのことです。

知名度とある程度の相関はあるでしょうが、私のようにさほど知名度がなくても十分成り立つんです。逆に知名度があって、業界の権威っぽい方でも、全然うまくいっていないこともあるようです。それなりの売上が立たないと運営するサロンオーナーもモチベーション維持が難しく、場としてあまり面白いもの出はなくなってくるんですよね。

サロン成功者に共通する点を推し量るに、試行錯誤の結果としての、各々の工夫があるか否かに尽きる気がします。サロンは容れ物であり、オーナーや参加者によって十人十色のサロンが形成されます。サロンはオーナーが1日10時間投下すれば面白くなるものでもありません。適度な距離感とか、適度な長さやここでしか読めないコンテンツ感だとか、オフラインで会えるプレミアム感とか。サロンオーナー自身のマーケティグ感覚が優れていることが必須といえます。

どんな著名人でも、本人のマーケティグ感覚がないと厳しんじゃないかな。名前だけ貸すからあとはゴーストライターでよろしくというアメブロ的なことは通用しないと思いますね。

DMMラウンジはかなり多様な著名人(芸能人からネット系の人まで)を揃えていますが、ほとんどがDMM側から勧誘して持ちかけたのではないかと想像します。何が言いたいかというと、サロンオーナーがそこまで能動的ではないケースが多いのではないかと推測。能動的ではない人はまず成功しないでしょうね。

DMM

そして今さらDMMでサロンをやろうという感覚の方々は、ほとんどが「シナプスサロンで儲かってるやつがけっこういるらしいから、自分もいけるかも」というマインドなのでしょう。後発でやってきて勝てるのは、堀江さんのようなスーパーサイヤ人の場合のみです。スタートアップと大企業の戦い方に似ていて、資本力(知名度)があれば後発でも巻き返せますが、そうでもない場合は先行者として逃げ切らないと勝てません。知名度が微妙な人が今さら参入してくるのは、得策とはいえないのです。

真のマーケッターはマーケットメイクができる人材だと思います。よって、形成されつつあるサロンというマーケットに、後発で参入してくるDMMラウンジオーナーの皆様のほとんどが、勝ち上がれず、会員数も100人に届かず、半年や1年で撤退していくことでしょう。そういえば先日、DMM恋活が撤退していましたね。

サロンマーケットが拡大することにより、先行者である我々はより恩恵を受けることができます。堀江さんの参入時に「堀江サロンより安かったのでUmeki Salonにしました」(w)というような謎な入会者も少なくなかったので、マーケット拡大はウェルカムです。敢えて厳しい書き方をしましたが、私は本当は優しいということで、DMMラウンジオーナーの皆様に塩ではなく愛を送っているつもりです。

最近、ちゅうつねカレッジにゲスト出演してきましたが、他のサロンから学べることも多く、サロン間のコラボレーションはやっていきたいなと思っています。私はスタートアップ系ですが、異業種とのコラボも歓迎です(もちろんお相手は選びますが)。

はあちゅうが、サロンとnoteの次に来るものを書くよと宣言していましたが、それはコラボレーション・コンテンツじゃないかと思います。実はそれを見越した上で、Umekiカレッジというイベントもやっていました。サロンでもnoteでも様々な人とコラボして、個人としての影響力の範囲を広げていく。これが次の波ではないかと思います。誰を巻き込んで何をするかを考えられる企画力、それを実現できるアライアンス能力の高い方が、突き抜けられる時代になるでしょう。

DMMラウンジの中からも、コラボできる相手が見つかると嬉しいですね。オーナーの皆さんはマーケティングマインドを持って、地道に取り組んでみてください。(決して上から目線なつもりはないです)地道さもサロン運用の肝だったりします。一部にはDMMの資本力による広告投下でプロモーションを頑張るのではないかという観測もありますが、いくらプロモーションしても、リテンションが低ければ、ユーザーはサロンに残っていきません。サロンの中身が良くないと、新規獲得はできても、継続はしないんですよね。

DMMラウンジの中では唯一、加藤未央さんのサロンだけ入ろうか悩んだUmekiでした。



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